2014年 新年のご挨拶


皆様、新年 明けましておめでとうございます。

昨年は、3.11の復興がまだ形にならない苛立ちがある中、東京オリンピックの開催が決まるなど、今後に向けた新しい取り組みも出始めました。
その様な中で、日本の人口減少が2050年に1億人を切りそうだとの発表が目に留まり、正直なところ、頭の中では解っていた事ですが、愕然としました。
1945年の戦後のスタートから一貫して、経済が拡大を続け、その裏側に、人口の増加が有った訳です。統計を見ると2004年にどうやら日本の人口は頭を打った様ですね。ここから2050年まで緩やかな人口減少が起き、この間、様々な現象が各地で起きそうです。 概ね、東京・千葉・埼玉・神奈川で現在の人口が3000万人ですから、2050年にはこの1都3県が空っぽに成るわけで、とても想像ができません。
しかし、このような状況でも東京・大阪・名古屋圏は、ほぼ人口が横ばいであるのではないかと言われていますので、地方都市の都市基盤は大きく変わらざるを得ません。また、東京・大阪・名古屋圏でも高齢化率は地方都市以上であるとの事で、今後、建物や住宅に求められる仕様は様変わりすることでしょう。
設計者の役割も、時代の変化に対応してゆく必要があるのでしょう。
上り坂時代の建築から、下り坂時代の日本に求められる建築のありかたや都市の在り方はおのずからそのベクトルは異なったものなりましょう。私たち建築に関わるものが好むと好まざるとの関わらず、求められる役割と思われます。
これは、建築関連の職能にとっての新しい、挑戦すべき課題と思われます。
建設や住宅の量はダウンサイジングするでしょうが、求められる質や考え方は、新しいアイディアや発想はこれまで以上に必要とされます。その意味では設計者の新しい市場が生まれつつあるともいえます。

生活産業研究所株式会社は今年で設立から30年となります。まさに、前述のシナリオで言えば、拡大基調の時代の30年でした。私たちの今後も、新しい役割とどう向き合うかを考えていきたいと思います。

どうか、皆様におかれましては、このような視野で将来を見つつ、新しい設計業務の改革、革新が実現されます様に祈っております。
そして、新年が皆様にとって素晴らしい年に成ります様、願っております。  


2014年 元旦
生活産業研究所株式会社
代表取締役 石川 健