2017年 新年のご挨拶


新年 明けましておめでとうございます。

気候変動の余波なのでしょうか、今年の年末年始も暖かいですね。
気候変動については、2015年にCOP21で世界中の国々が応分の努力をする事で合意が出来、一先ず安心を致しましたが、 米国の新大統領が、TPP共々批准しない意向を就任前から発言しています。
長期の課題を見据えて、今の活動を決め、実行に移すのは、並大抵のことではありません。 
自国の利益よりも世界の課題や中長期の課題に取り組まねばならない時に自国優先主義が台頭してくるのは歴史の輪廻とは言え、 資本主義なるものが中々成熟しないものだと、やや悲観的になってしまいがちな正月でした。

一方、日本の人口が減少化し、こちらも経済的な悲観論、一人あたりのGDPに求める楽観論など様々な立場の論者が発言をしています。
しかし、国民の必要とする住居を提供できることは国の政治の大きな要因の一つです。
確かに、1975年から85年までの、地方から都会への国民の大移動と住まいの量の確保が課題だった時とは異なり、住まいの量が満たされた現在、 (いや、量的には800万戸の空き家が発生しています)住宅は移動できない商品の為、自ずから今後の国土の在り方に向け、都市の中では『コン パクトシティ化』、戸建の住宅では複数世帯の住宅化、省エネルギー化、マンション等での長期間の利用が可能な投資の効率化が求められます。

我々の先輩は、住まいの量と質が劣悪な時代にも様々な成案がされて来た事を思い出しますと、建築の設計の役割はまだまだ有る様な気がしますし、 建築家、設計者が社会的な発言力を求められる時代になったと思われます。

どうか、今年も皆様の絶えざる前進の年となります様お祈りいたします。



2017年 元旦
生活産業研究所株式会社
代表取締役 石川 健